肥満と聞くと、暴飲暴食で食べ過ぎたから太るんでしょ?
と、多くの方が思いますよね?
これは正解です!
基本的に
オーバーカロリー=太る
アンダーカロリー=痩せる
という流れになります。
では、このオーバーカロリーとなる
食べ過ぎの原因に睡眠不足があるのをご存知ですか?
これを知らないと
『私は意志が弱いから我慢できないんだ…』
と思い込んでしまいます。
これはちゃんとした食欲のメカニズムを知らないことが原因です。
食欲のメカニズムについて解説した記事はこちら
そのため、この記事では
睡眠不足と食欲の関係をお伝えします。
【睡眠不足と肥満の関係について動画で解説】
【食欲コントロール】睡眠とダイエットの関係
●睡眠不足で太る原因
①食欲が乱れてしまい食べ過ぎてしまう
②血糖値が乱れやすく、脂肪を蓄えやすい状態になる
睡眠不足はこのような状態を引き起こします。
では1つ1つ解説します。
①食欲が乱れて食べ過ぎてしまう
ダイエットというと、食欲を我慢するというイメージが未だに根強いですよね。
しかし、そもそもこのお腹が空いたから何か食べたい!
という気持ちは自分の意思で作られるものでしょうか?
答えはNOです。
食欲とは脳で作り出され自然とコントロールされるものであって
忍耐強く我慢していれば治るというものではありません。
食欲とは
食欲は基本的にホルモンと血糖値によってコントロールされています。
ホルモンは胃が空になることで、
『胃が空になったよー!食べ物を入れてくれ!』
という指令を伝えるために
グレリンというホルモンが分泌されて、食欲を増進します。
もう1つは、血糖値の上下によってコントロールされています。
血糖値は、基本的に炭水化物(ご飯、パン、麺など)を食べることで上昇します。
血糖値の上昇→食欲↓ 血糖値の低下→食欲↑
のようになります。
つまり食欲とは
●食欲を調整するホルモンの分泌
●血糖値の上下
によってコントロールされているのです。
睡眠不足と食欲の関係
では睡眠不足が食欲にどう影響するか
睡眠不足になると食欲増進ホルモンの分泌が多くなる
その結果として
睡眠不足→食欲アップ→食べ過ぎが続く→体重増加
のような流れとなってしまいます。
『食欲を我慢できないのは意志が弱いからだ』
というのは、大きな間違いです。
もう1度言いますが、食欲は自分の意志で作り出すものではないですよね?
その時点で意志だけでコントロールするというのは不可能なのです。
②血糖値が乱れて脂肪が蓄えやすい状態になる
血糖値と食欲は
血糖値の上昇→食欲↓ 血糖値の低下→食欲↑
このような関係にあります。
では、睡眠不足と血糖値の関係をみていきましょう!
睡眠不足になると血糖値が大きく変動しやすいと言われています。
『お。血糖値が上昇するなら、食欲が減るってことだから良いことじゃん!』
と、思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。
血糖値が急激に上昇してしまうと
血糖値を下げるためのインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
すると、血糖値は急上昇したところから
ジェットコースターかのように急降下していきます!
つまり
血糖値が急上昇すると最初よりも血糖値が低い状態になるのです。
血糖値が低くなると
冒頭にもお話したように食欲が上昇します。
だから、
睡眠不足→血糖値の乱れ→食欲増進→食べ過ぎが続く→体重増加
という様な流れが起こり、肥満へと繋がってしまうのです。
睡眠対策
睡眠は人それぞれ適切な時間が異なると言われています。
5時間で十分な人も居れば9時間寝なければ体調が悪くなってしまう人もいます。
そのため、自分自身で睡眠不足が食欲の乱れに繋がっていないかを確認する必要があります。
ただし、基本的は睡眠時間の目安は7〜8時間/日です。
これは意識しましょう!
食欲の乱れcheck
●1日の自分の睡眠時間の平均を確認する
●その時間よりも1時間長く(1時間短く)睡眠時間をとる
●その結果で食欲が落ち着く(乱れる)かを確認する
本来は専門家に相談しながらの方がもちろん良いです!
しかし、自分自身でも睡眠時間で食欲が変化することが感じることができます。
睡眠不足は食欲の乱れにつながります。
さらに、血糖値の大きな変動を引き起こし
体重増加につながりやすくなります。
ぜひ、ご自身の睡眠の状態を見直してみてください!